ある日、ショートステイふくすけに、なんとも素敵な贈り物がやってきました。利用者様がお持ちになったのは、今にも花を咲かせそうな、可愛らしいサボテン。
サボテンの花は、一日しか咲かない、はかなくも美しい花です。その儚さを知る利用者様は、「この花が咲く瞬間を、他の皆さんにも見せてあげたい」と、ご利用の当日、そっと大切にお持ちいただきました。
咲き誇る、一瞬の輝き
その日から、私たちは皆でサボテンを眺め、開花を心待ちにしました。
そして、夜明けにそっと開いた花びらは、朝日を浴びて、やさしい光を放ち始めました。その美しさに、利用者様も職員も皆で興奮し見入っていました。
この写真のような美しい花が、たった一日しか咲かないと思うと、その一瞬の輝きがいかに尊いかを感じます。
心に咲いた、温かい花
このサボテンの花は、たった一日でひっそりと花を閉じましたが、私たちの心には、もっと大きな花を咲かせてくれました。
「この喜びを、皆で分かち合いたい」
その利用者様の優しいお気持ちが、私たち全員の心をホッコリと温かく包み込んでくれました。
人が人を思う気持ち、日常のささやかな喜びを分かち合うこと、そして人と人が思いを重ねる尊さを、改めて教えてくれたように感じます。
ショートステイふくすけでは、これからも利用者様同士、そして利用者様と職員の間に、たくさんの温かい花が咲くよう、心を込めて皆様とのこ゚縁を大切に支援させていただきたいと考えています。
この小さな出来事が、誰かの心を温かくし、明日への活力となることを願っています。